高級車のボディは塗膜が厚くなる!
工程は、普通のクルマだと3工程。
1.ホワイトボディをプライマリー塗料が貯まったプール(塗装漕)にクルマを浸し電着
塗装(プライマリー塗装 ドブ漬け)→高温乾燥室で焼き付け
2.中塗り→焼き付け
3.上塗り→焼き付け
このように3回塗って、3回焼き付けることを、3コート・3ベークという。
メタリックカラーの場合は、上塗りのあと、クリアを塗ってから焼き付けるので、4コート・3ベーク。
これが高級車になると、上塗りを二度に分けて重ね塗りをするので、4コート・4ベークになるので、塗膜が厚く、クオリティがアップする。
超高級車になると、上塗りがさらに1回プラスされ、5コート・5ベークに!
しかも、上塗りの途中で研磨加工を入れるという念の入れよう。徹底的に平滑度にこだわることで、高級車ならではの塗装の輝きと艶を出している。
だから高級車と大衆車では、新車のときから輝きと深みが違うし、長期間使用したときの色の褪せ方にも差がつくというわけ。
さらに、大衆車は屋外の駐車場で保管されるケースも多いが、高級車はシャッター&屋根付きのガレージに……。洗車の頻度も大きく違うはず。
生まれも育ちも違う以上、色・艶の持ちが違うのはしょうがない。