コイン洗車機の商売としてのうまみが減っている!
さらに近年、ガソリンスタンドの洗車機が高性能化、高機能化していて、傷をつけないスポンジブラシで洗浄力も高く、しかも安価になってきた影響も大きい。
一方で、こだわる人はコーティングやプロの手洗い洗車を頼む傾向もあり、中途半端なコイン洗車場の存在感が薄くなってしまったというのもある。ユーザーとしても、新車のうちは熱心に洗車をするが、クルマが古くなってくると洗車意欲も……。そして今は新車が売れない時代でもある。
かつては、遊休地を活用して比較的小資本で開業でき、無人サービスなので、人件費・管理費コストが低いなどのメリットもあったコイン洗車場だが、結論からすると、上記のように商売としてのうまみが減って、廃業するところが増えてきたのだろう。
なお、洗車場は廃業したあと、土壌汚染により土地の再利用ができない(土壌消化の費用がかかる)こともネックになっているともいわれているが、洗車場は特定有害物質を使用する施設に当たらないので、土壌汚染対策法第3条による土壌汚染調査の対象になることはない。