駐車や狭い路地、洗車時でも周囲のクルマへの配慮を!
10)駐車はなるべくバックで行う
初心者やペーパードライバーにとって、最大の難関のひとつが車庫入れだ。バックカメラの普及が進み、軽自動車でも俯瞰映像で自車の周囲を確認できる車種が増えたとはいえ、多くの初心者にとって緊張を強いられる場面であることに変わりはない。車庫入れにおいては「可能な限りバックで入れる」を大原則として意識しよう。クルマの前方はボディの隅などが見えないが、バックならドアミラーにボディのサイド側が確認できるし、ハンドルによる修正も比較的容易となる。
車内から車庫の様子が見にくい場合は、面倒でも一旦クルマから降りて確認すると状況が正確に把握できて、車内に戻ってからも頭の中で正確にイメージしやすくなる。自信がないのにロクに確認もせず、勘だけで入れようとすることだけはやめよう。
また、道路に面した駐車スペースの場合、頭から入れる方がラクだが、交通量が多いと出すときに確実にツラくなることも忘れずに。道路に面した駐車スペースでは、バックで入れるのが多少面倒くさい状況でも、なるべくバックから駐車したほうが総合的にはラクになる。
11)狭い路地で対向車とすれ違うときは徐行と自己アピールを忘れずに
狭い路地で対向車とすれ違うのは、ベテランドライバーにとってもスリリングな場面。大原則として覚えておきたいのは「とりあえず徐行する」ということ。対向車の存在が確認できない状況でも可能な限り速度を落として「徐行」をするのが一番。徐行していれば対向車の存在に気がついたとき、左端に寄せられるスペースを探すなどの対処を考える余裕ができるし、歩行者や障害物を見落とすリスクも下がる。
狭い路地で対向車と遭遇して困ったときは、まずは自分がどうしたいかを対向車に伝える。自車の近くに回避スペースがある場合は、すみやかにその場所に停めてウインカーなりハザードを点灯。対向車側に譲ってほしい場合は、パッシングをするなどしてその意思を伝える。裏路地でクルマをギリギリまで寄せるときは側溝や障害物に気をつけたい。最悪なのは、意思表示を何もせず、ただ停まってしまうこと。そうなると対向車もどう動けば良いのかわからず、両車とも立ち往生しやすくなる。
コイン洗車場でのマナー
12)洗浄後は「拭き上げスペース」へ移動
在宅時間が長くなり、時間つぶしがてら入念な洗車を行う人が増えており、洗車場は意外と混み合うケースが増えた。スチームスプレーガンを使っての洗浄後は、速やかにクルマを拭き上げスペースへ移動させよう。洗浄エリアから移動せず、その場で拭き上げやワックスがけをするのはNGだ。
13)無駄に場所を占有しない
たとえ洗車で利用したとしても、タイヤローテーションやオイル交換など、内外装の掃除とは関係のない作業を行うのもNG。空いているからといって場所を占有し続けると、急に混み合った時などに他の利用者の迷惑になる。ジャッキアップなどをしていると落下事故の恐れもある上、そういった事故では保険が効かない場合がほとんどなので、絶対に避けたい。