程度のいい中古車で4年以内の売却なら大きな出費はあまりない
車両価格の高いクルマは、購入できても維持できないのでは、と考える人が多い。かく言う私も、自分が買ったことのないブランド、たとえばポルシェやアストンマーティンなどに関しては、経験がないだけにそういう恐れを抱いている。
だが、少なくともフェラーリ(13台購入)に関しては、そういう心配はあまりない。ランボルギーニ(1台購入)も、おそらく大丈夫だろう。ただし、条件がある。それは、
「年間走行距離が短いこと」
「所有期間が短いこと」
この2点だ。
年間走行距離は、2000km以下。できれば1000km以下が望ましい。「それで買った意味あるのか」と思うかもしれないが、フェラーリやランボルギーニは、ものすごく味の濃いご馳走なので、通常はそれくらいで十分満足できる。ふだんの足に使ってこそ漢! という特攻的な考え方もあるだろうが、その場合は維持費・下取り価格の下落の両面で、多大な出費を覚悟すべきだろう。スーパーカーは乗れば乗るほどすり減る。
所有期間に関しては、コスパ的には4年前後が最適ではないか。中古フェラーリ専門店・コーナーストーンズ代表の榎本 修氏によると、「程度のいい中古フェラーリなら、車検2回までならオイル交換程度で済むケースが大部分ですが、3回目はさすがにリフレッシュのため、50万円くらいは覚悟してください」とのこと。年間1500km×4年で売却すれば、車検費用は1回20万円程度、下取り査定額も購入時から50万円×所有年数以内のマイナスで済む可能性が高い。相場上昇時なら、「買った値段で売れちゃった」というケースもある。