月極駐車場内など一部の人しか走れない道は私道となる
この「公道」の対語は「私道」で、「私道」は個人や団体、企業などが所有・管理している土地にある私設の道路のことで、とくに管理主体が国や地方公共団体ではなく、私人の場合は「私道」になる。別の言い方をすると、私的に所有・利用される道路は「私道」で、それ以外は「公道」。関係者以外立ち入り禁止の敷地内の道は「私道」になるし、契約者だけが利用できる月極駐車場なども「公道」扱いにはならない。
当然、サーキットやテストコース、ジムカーナ場などのクローズドコースは、誰もが利用できるわけではないので、「公道」には含まれない。「公道」には道路交通法が適用されるが、「公道」以外の場所、サーキットなどでは道路交通法に縛られることなく、また免許の有無などより、サーキット独自のルールに従えばOK。
クルマについても、ナンバーがついていなくても、車検や保険が切れていても、車高がペタペタでも、エンジン音が大きくても、そのサーキットのルールに合致していれば走行可能(ただし、音量についてはサーキットのルールでも、けっこう厳しくなってきている)。
というわけで、「公道」には上記のような一部の私有地まで含まれるので、狭義の道路だけを、都合よく「公道」と勘違いしないように気をつけよう。