低コストで導入できることからスマートICが増えている
義務化しない限り、100%の装着率になることは考えづらく、これほどの普及率であれば、いわゆるサチっている状態といえ、ETC前提でインフラ整備することは妥当といえる。では、スマートICがなぜ増えているのかといえば、それは低コストで出入り口を増設することができ、それがユーザーの利便性にダイレクトにつながるからだ。
低コストで設置できる理由は言わずもがな、ETC限定とすることで基本的には無人化が可能になり、送受信システムとバーだけ簡易な料金所の設置で済むからだ。
本線直結型では流入路も必要となるが、SA・PAに設置されるスマートICであればアクセス路の整備も最小限で対応できる。設備だけでなく土地の確保という点からもスマートICは低コストなのである。
なお、2020年3月時点で、開通済のスマートICは全国で136カ所。そのうちSA・PA接続型は87カ所となっていることからも、低コストを武器に普及が進んでいることが見て取れる。
ところで、ETC利用時にはETCカードの入れ忘れや、カードの有効期限切れといったミスによって通過できないことがある。スマートICに限った話ではないが、自分のミスで入口を閉鎖してしまうのは後続車に迷惑をかけてしまう。ETCを利用する予定があれば、出発前に、しっかりとカードの確認をすることを忘れずに!
<関連リンク>
国土交通省:ETCの利用状況
https://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/riyou/index.html
ETC普及状況
https://www.go-etc.jp/fukyu/etc/index.html