オンライン化で発生しなくなった代行費用もある
新車ディーラーで、新車を購入するために見積書(正式には見積書ではなく、商談メモなどと呼ばれるもの/以下見積書)をセールスマンに作成してもらうことになる。見積書ができあがると、セールスマンは見積書に計上されている、各諸費用などの細目について説明を行うのが大原則となっている。
見積書をベースに、車両本体価格や装着オプションなどから値引きを引き出すべく、セールスマンと交渉を進めていくことになるのだが、販売諸費用の一部も交渉次第ではカット可能となるものがある。その代表的なものが、車庫証明申請代行費用と納車費用であった。
車庫証明申請代行費用については、セールスマンが購入者に代わり、車庫証明申請書類一式を所轄署へ持ち込み、そして交付を受ける代行手数料となる。ただしOSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)が、ほぼ全国で対象となっているので、いまはこの諸費用自体は一般的には計上されていない。
OSSとは、新車購入に関していえば、新規登録手続きに関してその煩わしさを解消すべく、手続と税・手数料の納付をインターネット上で一括して行うことを可能としたものであり、車庫証明(保管場所証明)も電子申請で行うのがいまでは一般的となっている。またOSSでの手続きについても、購入したディーラーに代行してもらうのが一般的となっており、いまでは、「OSS申請代行費用」という項目が設けられている。