残価設定ローンで購入した高年式車ユーザーは乗り換えやすい
話を聞いたセールスマンによると、低年式、つまりハリアーならば初代や2代目のほうが、メインターゲットになると一般的に思われがちだが、人気のハリアーとはいえ下取り査定も相応に下がっており、興味があっても予算的に簡単に新型車の購入に踏み切れない状況であったり、もともと“乗り潰し派”のひとも多いとのことである。
「初回車検を迎えない程度の下取り車で、残価設定ローンを組んで購入されたお客様ならば、もちろん支払いプランにもよりますが、下取り査定額で残債を処理し、数十万円の頭金をご用意いただければ、それまでの月々の支払い額を維持あるいは、数千円のアップで新車へ乗り換えることが可能。そのため残価設定ローンを利用して購入した高年式車ユーザーのほうが、新車への乗り換えが容易なのです」(前出セールスマン)。
このような傾向は幅広い車種で目立っており、軽自動車のホンダN-BOXでも初代から現行2代目への乗り換えが目立っているとのこと(軽自動車にしてはリセールバリューも良いとのことも後押ししているようだ)。生活の足として軽自動車に乗るひとが多いなか、長期保有も珍しくない軽自動車にあって、同じモデルの新型に短期間で乗り換える傾向が目立つのもN-BOXが販売で強みを見せている特徴といえよう。
このような動きから、新車を短期間で乗り換えていく層と、1台を10年以上も珍しくないほど長期保有する層に新車ユーザーの“二極化”が進んでいるのが現状といっていいだろう。