日本車のチューニングを楽しむ人も多数!
そして、ゲームという仮想空間での憧れが現実社会でのブームを呼んだ。90年代末から米西海岸を基点に全米に広がり始めたインポートカーブームだ。インポートカーといっても、そのほとんどが日本車だった。STI、ランエボ、GT-Rは特別枠として、アメリカ人に身近なシビックなどのホンダ車の改造が流行った。ショーと呼ばれるボディスタイリングのコンテストや、ドラッグレースが全米各地で開催されるようになる。
この社会現象が、映画「ワイルドスピード(原題:ザ・ファースト&ザ・フューリアス)」へと直結した。
ただし、アメリカでの日本車改造ブームは2000年代中ごろまでに終焉してしまい、ワイルドスピードでも主役級のクルマは日本車からアメ車にスイッチしている。その後も、アメリカの一部で86やスープラなどで改造を楽しむ人たちがいる。
また、自動車メディアでの各種報道では、一気にパフォーマンス系に振るとの噂が絶えない、次期日産フェアレディZの350Z(400Z?)に大きな期待を寄せるアメリカ人もけっして少なくない。
さらには、グランツーリスモではゲーム専用のジャパニーズレーシングカーなどが登場するようになり、そのフォルムと潜在的なパフォーマンスに魅了される外国人が数多い。ゲームと映画が起爆剤となり、外国人の日本車感が大きく変わった。