大型車の脱輪は3年連続で増加!
2月までの冬場に多いとされ、国土交通省も注意喚起を促しているのが、大型トラックやバスでの車輪の脱落。2019年に出たリリースでは「3年連続で増加していて、非常に厳しい状況である」と言い切るほどだ。
平成30年度のデータでは、大型車両の車輪脱落が81件発生して、そのうち3件が人身事故になっているというから、確かに非常事態と言っていい状況。冬場に集中しているのは、スタッドレスに交換した際に不具合が発生するケースが多いから。しばらく走ってから不具合が出ることもあるため、冬の終わりである2月でも発生件数が多い。
また原因として増加しているのがサビや腐食を放置したまま交換したというもので、車齢が4〜6年ぐらいの車両で発生している。不景気や人手不足によって丁寧な交換作業が行なわれていないのだろうか。
さまざまなデータのなかで気になったのが、左後輪の脱落が非常に多いということ。一般的に乗用車だと前輪の負担が大きいが、荷物や人を大量に積む商用車は後輪への負担が大きいのはわかる。しかし、左に多いというのはなぜだろうか?