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新車販売不振や周辺産業の衰退リスクも! それでもメーカーがクルマの「サブスク」に取り組むワケ (1/2ページ)

新車販売不振や周辺産業の衰退リスクも! それでもメーカーがクルマの「サブスク」に取り組むワケ

携帯電話の普及がクルマのサブスクへの抵抗をなくす

 最近はメーカーや販売会社が、カーシェアリングや定額制でクルマを使うサブスクリプションに乗り出している。「サブスク」と表現すれば新しいサービスに聞こえるが、実質的には従来から行われているカーリースと同じだ。

 サブスクやカーシェアリングを行う背景には、国内販売の伸び悩みがある。若い人達を中心にクルマを売りにくくなり、新しいサービスを手掛けている。ただし、これらのサービスを宣伝すれば、愛車離れが一層進む心配も伴う。またサブスクやカーシェアリングを利用するユーザーが、ボディをコーティングして美しく見せたり、パーツを装着するドレスアップなどは考えないだろう。

 つまり、これらの新しい試みはクルマの販売だけでなく、各種サービスの売れ行きまで下げる危険も含んでいる。それでも今の国内販売は追い詰められているため、新しいサービスを提案するしかない。

 その一方で、サブスクが普及すれば比較的短い3〜5年の契約期間で、定期的にクルマを入れ替えられる。残価設定ローン、サブスクともに新車を卸して登録台数を増やすため、短期的に見れば販売増加と同じ効果が得られる。

 背景には携帯電話の普及も関係している。販売店では「今のお客様は、クルマも携帯電話と同じ感覚で利用する。一定のお金を払い続ける利用方法の抵抗感が薄れてきているため、残価設定ローンやザブスクの普及を促した」という。以前はクルマを含めて商品は購入の対象で、ローンを使うとしても最終的に自分の所有にすることが目的だった。この感覚が定額制で使う携帯電話から変わり始め、今ではクルマにも波及した。

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