足まわりは軽症に見えても危険なケースが多い
クルマで事故を起こしてしまった場合、損傷が小さければ自走でウチまで帰りたい。地元の修理工場、あるいはいつもメンテをお願いしている主治医のところまで乗っていきたいと思うかもしれないが、あまり安易に自走という選択をしないほうがいい。ダメージを受けた場所と程度をよく考えてから判断しよう。
たとえば、タイヤ・ホイールをヒットしている場合。パッと見、パンクもしていないし、ホイールの傷も小さいように見えても、アーム類が変形していたり、アライメントが異常だったり、ハブボルトやハブベアリング問題があったりするケースがあるので、足まわりをヒットしている場合は、軽傷に見えても、即積載車を呼ぼう。
また、下まわりを見てクーラントやオイルなど、何らかの液体が垂れているようならエンジンを動かさない方がいい。オーバーヒートや焼き付き、最悪、出火の可能性もあるのでレッカーの出番だ。
ライトなど灯火類が割れているのも危険。昼間であっても、ウインカーやブレーキランプ、バックランプが正常でない状態で乗るのは、他車とのコミュニケーションに支障があるので避けておきたい。