ハンドル位置に合わせて左右反転する必要はない!
右側通行の地域では左ハンドル、日本のように左側通行の地域は右ハンドルとクルマの仕様は大きく異なっている。このようにハンドル位置は真逆になるのだからペダルレイアウトも左からアクセル・ブレーキ・クラッチと左右対称にするクルマがあってもいいように思えるが、ペダルの操作系はハンドル位置に関わらず共通だ。それはおかしいと思わないだろうか?
ちょっと考えれば、それは屁理屈だとわかるだろう。
ハンドル位置が左右どちらであってもドライバーからすると目の前にハンドルがあって、それを両手で操作するという基本は変わらない。であれば、ペダル配置にしても逆にする意味はない。もっと言えば、特殊なクルマやレーシングカーなどシングルシーターもあるのだから、コクピットの操作系レイアウトをハンドル位置に合わせて左右反転する必要はない。
ただし、マニュアルトランスミッションのシフトレバーについては右とするのがデファクトスタンダードといえる。それはシングルシーターのフォーミュラーやレーシングカーの多くが右側にシフト操作系を配置していることからも明らかだ。ただし、それも絶対条件ではない。ワンオフのレーシングカーでは、右ハンドルに慣れたドライバーの好みにあわせて左側にシフトレバーやサイドブレーキを配置したマシンもある。