軽自動車が国内シェアを広げているのは偶然ではない
軽自動車をはじめ、日本でしか買えない「日本専用モデル」が存在している。グローバルなクルマづくりが当たり前となっているが、ユーザーからすると国内専用モデルには、選ぶだけのメリットがある。いや、むしろ国内専用モデルを積極的に選ぶべきだと感じるほどだ。
国内専用モデルの代表格といえるのが日本独自のカテゴリーである軽自動車。エンジン排気量、ボディサイズが制限されているため基本的にグローバル展開していない(できない?)、真正の国内専用モデルだ。
その軽自動車が、直近の10年以上にわたり国内シェアを広げているのは偶然ではない。
日本社会の高齢化が進み、国内の自動車マーケットは縮小している。そのため登録車においてはグローバルモデルを日本に合わせたモデルが増えていった。コンパクトカーにおいてもグローバル化の波は確実に押し寄せ、日産マーチや三菱ミラージュは東南アジアで生産しているモデルを日本に輸入している。
グローバルモデルの出来が悪いというわけではないが、最大公約数的なクルマづくりになるのは否めない。大筋での走りにおいては問題なくとも、使い勝手などのディテールでは国内専用モデルが有利になる。