オールラウンダーなコンパクト&ミニマムSUVも存在!
3)ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ
RAV4やアウトランダーPHEVほどのサイズはいらないけれど、オールラウンダーなコンパクトSUVがほしい、というなら、今、売れすぎのトヨタ・ライズ、そしてダイハツ・ロッキーという兄弟コンパクトSUVがイチ押しだ。5ナンバーサイズかつ高めの視界、小まわり性の良さで、日常から狭い悪路まで走りやすさ抜群で、4WDを選べば、最低地上高185mmの余裕で、オフロードも安心して走破できるのだ。4WD機構はRAV4のガソリン車のベースとなるダイナミックトルクコントロール4WDなのだから頼りになる。
そんなロッキー&ライズは、オンロードでの走りやすさが際立つ。ステアリング、ペダル類などの操作性が軽く、トルキーな1リッターターボエンジンと出来のいい最新のCVTによって、日常域、アクセルペダルをゆっくりと踏んだ場面では、想定外のスムースさやトルク感を伴い、スルスルとスペック以上に力強く加速。SUVを始めて経験するユーザー、老若男女問わず、誰もが走りやすいと感じるはずだ。
乗り心地に関しては、ここだけの話4WDが優れている。クルマのキャラクターからも、4WDで乗ってほしいと思える。燃費は期待するほどは良くない……という印象だが、それでも大型でガソリンエンジンのSUVと比較すれば、いいに決まっている。100万円台から買えるリーズナブルさも大きな魅力となる。
4)スズキ・ハスラー
オフロード性能はもちろん燃費やオンロード性能も兼ね備えた、カンペキなミニマムサイズのSUVと言えば、新型ハスラーが挙げられる。個性的で遊び心満点のデザイン、カラフルなボディカラーによって、毎日の生活を楽しくわくわくさせてくれる軽自動車、というイメージが強い。だがじつは初代ハスラーが登場したきっかけは雪国のユーザーの要望からだ。
そう、ハスラーは2WD/4WDともに最低地上高180mmを確保し、お薦めの4WDモデルには先代からある滑りやすい路面や悪路、急な下り坂で威力を発揮するグリップコントロール、ヒルディセントコントロールに加え、新たにスノーモードを追加。オフロード性能は、ジムニーなど特殊なクロカンモデルを除けば、軽自動車トップレベル、本格的なオールラウンダーなのである。
しかも、前後席のシートのかけ心地の良さ、路面を問わない乗り心地の良さは軽自動車最上級、どころか下手な上級車をしのぐほど。ターボモデルには渋滞追従機能付きのACCまで備わり、片道200キロぐらいのロングドライブも快適にこなしてくれるから最高だ。もちろん、実燃費も文句なしのレベルにあり、4WDでも20km/L以上はいく実力だ(筆者の3名乗車時の最高値は一般道、高速道路、山道を含む約350キロ走行で21.6km/L)。このサイズでいいなら、まさにカンペキなSUVとして使えるだろう。