レギュラーガソリンはブランド毎の違いが少ない!
簡単にいうと、レギュラーガソリンはどこのブランドも同じ成分で、違いがないから。エネオスだろうが、シェルだろうが、出光だろうが、コスモだろうが、レギュラーガソリンは各社共通の規格品で、在庫管理や輸送コストの効率化のため、ブランドが異なるガソリンスタンドでも融通しあえるようになっているので、成分や精製に違いはない。
一方、ハイオクガソリンは、JIS規格でオクタン価は96.0以上(レギュラーガソリンは89.0以上)という規定はあるものの、プレミアムガソリンにふさわしい特色を、ブランドごとに工夫している。
例えば、ENEOSハイオク(オクタン価99.5)は、清浄剤の配合によりエンジンをクリーンに保ち、排出ガスの発生を抑えることをウリにしている。
Shell V-Power(オクタン価未公表)は、F1のフェラーリチームとのテクニカルパートナーシップを強調し、エンジン内部における汚れ(付着物)を洗浄し、吸気バルブなどの重要なエンジンパーツを汚れや錆から保護するとアピール。
スーパーマグナム(オクタン価99.5以上)は、エンジン吸気バルブの汚れ付着率をコスモのレギュラーガソリンに比べて80%低減し、燃費がレギュラーガソリンに比べ、最大約2.8%向上するとしている。
どのハイオクも、清浄性、燃費、環境性能などを謳っていて、オクタン価も含めあまり大差はないようだが、それでも独自の製品なので、商品名も大事にしている。それに対し、中身が同じレギュラーガソリンは、名無しのレギュラー……というのが現状だ。
ただ、昔から「粗悪ガソリン」と呼ばれる質の悪いガソリンがあったのも事実なので、ガソリンは多くの客が利用し、回転が早く、ガソリンの鮮度がよく、品質に実績のあるスタンドで給油して、できれば半年以内に使い切ったほうが安心だ。周囲のスタンドに比べ極端に安売りしているようなお店だと、ちょっと心配になってくる。