カタログを置く場所がない! クラウンは売れない! トヨタ系ディーラーが抱える「全店全車種扱い」の難題 (1/2ページ)

5月から専売車種だったモデルが全店取り扱いに!

 5月から全国のトヨタ系ディーラー全店ですべてのトヨタ車の取り扱いがスタートする。トヨタディーラーは、いまのところトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店という4チャンネルが存在し、ほぼ全国でトヨタ店ならクラウン、トヨペット店ならアルファード、カローラ店ならカローラ、ネッツ店ならヴェルファイアやヤリスなどの“専売車種”が用意されている。

 すでにプリウス、アクア、ライズなど人気の高いモデルはトヨタ系全店で扱われているが、5月からはいままで専売車種だったモデルも全店で扱われることになるのだ。

 一部の地域では全店全車種扱いスタートのタイミングで、ディーラー統合を行い“トヨタモビリティ●●”と屋号が統一されるが、多くの地域ではディーラーの統合整理などは行われずに全店全車種扱いがスタートするので、同じ車種についてトヨタディーラー同士で値引きアップを競い合わせることが可能となり、トヨタ車が断然買い得になるのではないかとされている。

  

 トヨタディーラーでは全店全車種扱いについてさまざまな不安があるようだが、あるセールスマンが興味深い不安を話してくれた。「私の店はショールームがそれほど大きくないので、扱い車種が増えることによるショールーム内でのカタログを置くスペース拡大が不安です」。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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