今後登場しなさそうな完成度の高いNAエンジンの名機も!
2)スバルEZ30-R
スバルのアイデンティティでもある水平対向エンジン。なかでも最高の回転バランスを持ち合わせていると言われる6気筒エンジンのフィーリングは今でも高い評価を集めている。
もともとは3代目レガシィランカスターに搭載されたEZ30型だが、4代目レガシィに搭載されるにあたってAVCS・ダイレクト可変バルブリフト機構を搭載し、250馬力を発生した。
カタログスペックはそこまで圧倒的ではないものの、水平対向6気筒ならではの回転フィールとサウンドは特筆すべきものがあり、さらに4代目レガシィではこのエンジンをMTで楽しむことができたのである。その後、3.6リッターに排気量が拡大されたEZ36が5代目アウトバックに搭載されたが、こちらはレギュラーガソリン仕様となっていた。
3)日産VQ37VHR
日産のVQエンジンは1994年から製造が続けられているロングセラーエンジンであるが、その完成形ともいえるのが、現在フェアレディZやフーガに搭載されているVQ37VHR型エンジンだろう。3.7リッターという大排気量ながら、レブリミットは7650回転という高回転型エンジンなのである。
ノーマルでも333馬力という高出力エンジンではあるが、フェアレディZ NISMOに搭載される専用チューン版では355馬力を7400回転で発生するというのだから恐れ入る。恐らく国産最後の大排気量、高回転型NAエンジンになるかもしれないVQ37VHRを搭載したモデルが、400万円を切る価格(ベースモデル6速MTが397万9800円)で購入できるのは今だけだろう。