意外にも上級グレードの装備より快適と思えるものもある
4)ダイハツ・ロッキー L
トヨタ・ライズのダイハツ版がロッキー。じつは、ライズの最廉価グレードはお薦めできないのだが(先進安全運転支援機能のスマートアシスト未装備だから)、ロッキーの最廉価グレードのL(FF)なら、先進安全運転支援機能もばっちり。プレミアムグレードのみのブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラート、ACCなどが必要ないならズバリ、2WDで約170万円の価格は超お買い得。
5)スズキ・ハスラー HYBRID G
超人気のスズキ・ハスラーもHYBRID Gという最廉価グレードで十分にハスラーを楽しめる。スズキ・セーフティサポートの基本機能は付くし、ライトがハロゲン、ステアリングがウレタン、ホイールがスチールというのも、いさぎよし。アウトドアでガンガン使うには、むしろぴったりではないか。
6)ホンダ・フィット BASIC
新型となったホンダ・フィットも、ベースグレードのBASICで新型フィットらしさを十二分に堪能できる。なにしろ先進安全運転支援機能のホンダセンシングは全グレードで共通。インテリアのシンプルさにむしろ好感が持てる人も多いはず。LUXEの本革コンビシートより前席のかけ心地がふんわりしていて、僕のようにより快適に感じる人もいるに違いない。
しかも、軽量のため、モード燃費はガソリン車最上。新型フィットの基準車はHOMEであることは確かだが、FFで150万円台という価格は、国民車たるベーシックコンパクトのフィットにふさわしいと思えたりする。
7)マツダCX-30 20S
クロスオーバーSUVにして、立体駐車場の入庫も容易なマツダCX-30も、ガソリンエンジンのベーシックグレードとなる20Sで十分だ。2WDで約240万円という買いやすい価格で、6速ATと6速MTが同価格というのも泣かせる。しかもACCやブラインドスポットモニタリング、リヤクロストラフィックアラート、後退時ブレーキサポートといった先進安全運転支援機能は上級グレード変わらず、マツダ最新先進安全運転支援機能に支えられたクロスオーバーモデルならではの走破性に支えられたドライブが楽しめるのだ。
人によってはマツダ自慢のクリーンディーゼルモデルに惹かれるかもしれないが、約50万円も高くなる重厚濃厚なクリーンディーゼルモデルに対して、ガソリン車はスムースで爽やかなドライブフィールが自慢。本革巻ステアリングだって付いてくるのだから、廉価グレード感皆無と言っていい。