最廉価グレードでも装備が充実しているモデルも!
クルマには多種多彩なグレードが用意されている。メーカーとしては中間グレードを主軸として、できれば最上級グレードを買ってほしいところで、高いなりの満足度も得られるかもしれない。
しかし、なかには最廉価グレードでも装備が充実していたり、むしろそのクルマのコンセプトに合致しているケースがある。ここでは国産車のなかから、最廉価グレードでも堂々と選べる7台を紹介したい。
1)スズキ・アルト F
まずは、こう言っては何だが、安さこそが命のクルマ、軽自動車のスズキ・アルトのFだ。エクステリアデザイン的にも華美な加飾がないほうがむしろアルトらしい。しかしスズキセーフティサポート装着車なら、自動ブレーキはもちろん、後退時ブレーキサポートやリヤパーキングセンサー、オートライト、ヒルホールドコントロール、4WD車ならフロントシートヒーターまで付いてくる。
エネチャージやエコクールがないのは気になるところだが、2WDの5AGS(2ペダルマニュアル)で92万4000円なのだから、安全・安心の足には最適だろう。
2)マツダ・ロードスター S
最廉価グレードに大いなる価値があるのがマツダ・ロードスターのSだ。ラグジュアリーオープンの装備は望めないが、決定打は車重。唯一1トンを切る990kgで、ライトウェイトオープンスポーツの真髄が堪能できるのだ。ミッションが6速MTのみというのも潔い。約260万円という価格も、ハードルの高いスポーツカー、オープンカーの敷居を下げてくれる効果がありそうだ。
それでいてダイナミックスタビリティコントロールをはじめ、夜間歩行者対応の自動ブレーキ、後退時ブレーキサポート、そしてなんとブラインドスポットモニタリングまで備わるのだから文句はないはずだ。しかも、タイヤ&ホイールサイズは全グレード共通である。
3)ホンダN-BOX Gホンダセンシング
今、日本でもっとも売れているクルマのホンダN-BOXも最廉価グレードのGホンダセンシングで十二分。当たり前の話だが、N-BOXの大きな魅力となる広大な室内空間、チップアップ&ダイブダウン機構付きの5:5分割リヤシートによる多彩なシートアレンジ性、変幻自在な人と荷物のフォーメーション、走行性能はNAの最上級グレードとなんら変わらない。
しかも全グレードに先進安全運転支援機能のホンダセンシングが標準装備され、なおかつフルLEDヘッドランプ、フルオートエアコン、キャップの置き場に困らない!? ボトルホルダーまで、このグレードでも奢られているのだ。 約140万円という価格も、軽自動車としてありがたいではないか。