低走行の車両は状態が良いものが多いが……
クルマを手ごろな価格で入手したいときや、店頭に並ばないような珍しい車両を探しているときにお世話になることも少なくないネットオークションや個人売買での車両購入。
一般的には売る側は普通に買い取り店に売るよりも高く売ることができ、買う側は一般的な中古車店で購入するよりも安く購入することができるという、お互いにメリットしかないように思えるものだが、当然ながらデメリットも存在している。今回はそんな個人売買で中古車を買うときに潜む罠をご紹介しよう。
1)走行距離の改ざん
中古車の状態を測る目安のひとつである走行距離。一概に走行距離が少ない=程度がいいと言い切れない部分もあるが、やはり低走行の車両は状態が良いものが多い。
そのため、走行距離が少ない車両は高く、過走行の車両は安くなるのが一般的であるが、個人売買ではメーターを交換したり巻き戻したりして、実際の走行距離よりも少なく偽って販売する者もゼロではないのだ。
業者オークションなどでは走行距離のチェックシステムが導入されており、走行距離を改ざんした車両はすぐにわかるようになっているが、記録簿などを処分されてしまえば一般ユーザーが判断することは難しい。