撤退したままのブランドやブランドごと消滅してしまったものも
2021年夏をめどに日本で再びブランドを再展開することが発表されたオペル。一時期はヴィータが人気を集めたブランドであったが、2006年で日本市場から撤退していた。そんなオペルのように再び日本に上陸したブランドもあれば、撤退したままのブランド、そしてブランドごと消滅してしまったものまでさまざま。そこで今回は、かつて日本で正規販売がなされていた輸入車ブランドを振り返ってみたい。
1)ローバー(イギリス)
社名だけで考えれば1800年代から存在していたローバーは、その歴史を振り返るだけでものすごいページ数を消費してしまうため割愛するが、やはり代表的な車種といえば「ローバー・ミニ」や「ランドローバーシリーズ」などだろう。
日本では1989年にローバージャパンが誕生し、ミニやランドローバーシリーズのほか、当時提携していたホンダ製のエンジンなどを搭載した400、600、800シリーズなどを販売。99年には新たなフラッグシップモデルとして75がリリースされたが、2000年をもってローバー社の正規輸入販売は終了した。現在、ローバーの商標はインドのタタ・モーターズが所有しているが、ローバーブランドの車両はリリースされていない。
2)ランチア(イタリア)
デルタHFインテグラーレやストラトスなど、クルマ好きの間ではラリーウェポンのイメージの強いイタリアの自動車ブランドであるランチア。近年でも一部専門店が並行輸入をした3代目デルタなどが日本に入ってきており、マニアの間では知られた存在と言えるブランドだ。
しかし正規輸入という点で見ると、なんと1998年にマツダがオートザム店で販売していたころまでさかのぼらなければならないのである。ちなみにオートザムでは、テーマ、デドラ、デルタ、プリズマが販売されていたが、未だにマツダ系列の販売店でメンテナンスを受けている個体は果たしているのだろうか?