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新型コロナウイルス関連の報道で聞く自動車の「サプライチェーン」とは (1/2ページ)

新型コロナウイルス関連の報道で聞く自動車の「サプライチェーン」とは

部品生産から消費者の手もとに届くまでのことを指す

 新型コロナウイルス騒動は、直接的な健康面だけでなく、さまざまな面に影響を与えている。産業界でも深刻で、自動車でいえば部品の供給が途絶えるなど、製造現場を直撃。もちろん中国市場の冷え込みによる、販売ダウンは避けられないだろう。ニュースやリリースを見ると、よく出てくるのがサプライチェーンという用語だ。なにかの関係性を示すものというのはわかるが、正しい意味をここで紹介しておこう。新型コロナ騒動が収まっても、これからの自動車業界において重要なキーワードになるので、ぜひ今回を機に覚えておいてほしい。

 サプライチェーンとは、日本語にすると「供給連鎖」となる。サプライヤーとは「供給者」のことで、部品メーカーのことを指す。

 サプライチェーンは業界用語であるので、部品の生産から自動車メーカーへの流れのみことを指すと思いがちだが、実際はわれわれ、消費者の手もとに届くことまでを指す。なぜかというと、お金の源流はわれわれの財布だからだ。

 つまり部品が作られて、それを自動車メーカーが調達してクルマを組み立て、さらにディーラーに卸して、われわれが買うという流れそのものがサプライチェーンと呼ばれるもの。自動車メーカーが中心にあるのは確かなのだが、流れそのものが重要で、一カ所でも途切れるとすべての段階に影響を与えることになる。

 最近の自動車メーカーはこのサプライチェーンをいかに効率的(つまりいかに儲けるか)に構築するかに力を注いできた。それはそれでいいのだが、途切れると大変なことになるわけだ。

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