抜けにくいことや空気圧が安定するメリットがある
一時、タイヤ専門店や量販店で力を入れていたのが窒素ガスの充填だ。空気の代わりに窒素ガスを入れるというもので、もちろん無料ではなく1本500円から1000円ぐらいかかる。現在ももちろんメニューに加えているところもあるが、実際のところ必要なのだろうか? 以前ほど見かけないのは、結局のところユーザーとしてもメリットを見いだせなかったのか? 改めて検証してみた。
まずメリットとしてはゴムの分子よりも大きいので、抜けにくいということ。熱の影響をほぼ受けないので、空気圧が安定し、乗り心地がよくなったりする。さらに窒素は不活性ガスなので、タイヤやホイールを劣化させないなどさまざま。
レースの世界では、当たり前に使われているというのも売り文句としてよく見かける。別にウソではないが、現在は空気から水分を取り除いた「ドライエア」を使うようにはなってきた。水分が問題という理由は水分が熱によって膨張するため空気圧が変化するからなのだが、窒素にもわずかだが水分は含まれる。