悪路を走れなくても安心感が高い! いまクロスオーバーSUVが売れるワケ (2/2ページ)

乗用車感覚で乗れるだけでなく運転のしやすさも魅力

 まずクロスオーバーSUVの美点として「乗用車感覚で乗れる」という点が挙げられるだろう。本格的すぎるSUVだと、着座位置が高すぎたり運転席からの見切りが良くなかったりとデメリットも存在する。しかし、乗用車ベースのクロスオーバーSUVでは、乗用車的な運転感覚ながら、乗用車よりも見晴らしがよくて運転しやすいという点がメリットと言える。

 また、SUVらしいエクステリアも安心感があり、一般的なハッチバック車に比べて生活感が出過ぎないという点も人気の秘訣となっているようだ。

 クロスオーバーSUVの中にはそもそも4WDの設定がない車種も存在するが、これも99%が普段乗りのユーザーにとって、4WDは価格も高く、燃費などの維持費もかさんでしまうデメリットとなり得る。乗用車に比べて高い最低地上高となっているので、少々の雪などはスタッドレスタイヤなどの装備さえしっかりしていれば、2WDでも全く問題ないという判断だ。

 つまり、クロスオーバーSUVを選ぶユーザーにとっては、悪路走破性はそこまで重要なポイントではなく、頼もしい見た目から来る安心感や、高い車高による見晴らしの高さ。それでいて通常のハッチバックタイプと変わらぬ使い勝手の良さなどが重要というわけなのである。

 スポーツカーを愛でるユーザーすべてがサーキットを走ったり、攻めた走りをするわけではないように、クロスオーバーSUVを買うユーザーも悪路走破性を期待して買うユーザーばかりというわけでないということなのだ(本格的なクロスカントリーSUVユーザーもそうかもしれないが)。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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