クルマのメンテナンスフリーバッテリーって何? なぜ液の補充が必要ないのか? (2/2ページ)

メンテナンスフリーバッテリーには点検、補充用の穴が不要

 そのため以前はあった点検・補充用の穴が必要なくなる。そうなると、比重計を入れて充電状態を確認できないが、その代わりに付いているのがインジケータだ。中を覗いて色で充電状態を確認できるもので、じつはこれ、比重計と同じもの。比重計とはバッテリー液の濃度によって浮き具合が変わる、中の浮きに付いている目盛りの位置でどのぐらい電気を溜めているかを見るものだ。

 一方、インジケータの中にも浮きがあって、目盛りではなく、浮き加減で色が変わるようになっているのだ。つまり、インジケータは簡易比重計ということになる。

 これらがあれば、従来は必要だった液量の確認はなくなり、充電状態もただ見るだけとなって、実質メンテと呼べるような作業は必要なくなってしまった。だからメンテナンスフリーバッテリーと呼ばれるのだが、最新のメンテとしてはインジケータの確認、破損などがないかの外観チェック、端子の汚れや脱落の確認程度だ。もちろん横にアッパーとロワーのラインが付いている従来のタイプはメンテナンスが必要なので、しっかりと液量や充電量の点検、必要に応じての液補充をしてやろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

-

愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

新着情報