【かつては走行後に冷却が必須!】いまどきのターボ車がエンジンをすぐに切っていい理由とは (1/2ページ)

かつてターボ車はアフターアイドリングが基本だった

 軽自動車からセダン、ミニバン、スポーツカーまで、燃費とパワーを両立できるターボエンジンを採用するクルマが増えている。このターボの本体、ターボチャージャーは排気ガスの力でタービンを回し、ローターシャフトでつながったコンプレッサーを回して、圧縮した空気を燃焼室に送り込む仕組み。

 排気ガスを使うのでタービン本体は高温になり、しかも1分間に10万回転以上という高回転で回ることがあるので、走行中その軸受け部分には、冷却と潤滑のために大量のエンジンオイルを循環させている。

 それゆえ、高負荷・高回転で走行した直後にエンジンを止めてしまうと、ターボに送り込まれていたオイルがストップし、軸受けとローターシャフトが焼付いてしまう心配があった。そのためターボ車は、走行後に1~3分アイドリング状態をキープして、ターボが冷めてからエンジンを切る、いわゆるアフターアイドリングが必要だといわれていた。

 しかし、最近のターボ車にはアフターアイドリングは不要と考えていい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報