かつてターボ車はアフターアイドリングが基本だった
軽自動車からセダン、ミニバン、スポーツカーまで、燃費とパワーを両立できるターボエンジンを採用するクルマが増えている。このターボの本体、ターボチャージャーは排気ガスの力でタービンを回し、ローターシャフトでつながったコンプレッサーを回して、圧縮した空気を燃焼室に送り込む仕組み。
排気ガスを使うのでタービン本体は高温になり、しかも1分間に10万回転以上という高回転で回ることがあるので、走行中その軸受け部分には、冷却と潤滑のために大量のエンジンオイルを循環させている。
それゆえ、高負荷・高回転で走行した直後にエンジンを止めてしまうと、ターボに送り込まれていたオイルがストップし、軸受けとローターシャフトが焼付いてしまう心配があった。そのためターボ車は、走行後に1~3分アイドリング状態をキープして、ターボが冷めてからエンジンを切る、いわゆるアフターアイドリングが必要だといわれていた。
しかし、最近のターボ車にはアフターアイドリングは不要と考えていい。