見た目だけで決まらない! 機能面で超重要なホイールのスポークの数と形状 (2/2ページ)

ハイパフォーマンスカーではスポーク本数が多くなる傾向がある

 スポークホイールの場合、スポークの数と太さで剛性と軽さのバランスがとれるというのが特徴だ。簡単にいえばスポークの断面が厚ければ剛性はアップするが、スポークが太くなると重量は増える。一方で、スポークを細くしてもスポークの数を増やせば剛性は高くできる。

 だからSUVなどは剛性を重視してスポークの太いホイールを履くが、スポーツカーは軽さを重視してスポークの細いホイールが好まれる。

 各ホイールメーカーはスポークの本数や断面の形状、リムの形状を工夫して、高剛性と軽量化を両立させようと工夫しているところだが、一般的なホイールサイズでいえば、6本スポークあたりが軽さと剛性のバランスがとりやすいデザインといえるだろう。

 ただ最近のハイパフォーマンスカーはタイヤサイズも大きく、ホイールも19インチ、20インチといった大径のものが多いので、そうした大きなタイヤを履く場合はスポークの本数は多くなる傾向がある。

 例えば、日産GT-R NISMOの2020モデルは新開発のレイズ製鍛造20インチのホイールを履くが、これは回転方向のねじれに強い新しい構造の9本スポークとなっている。

 もちろん同じ重さ、同じ剛性でも、細目の多本スポークと太めの少本スポークがあり得るので、狙いが同じならデザインの好みも加味して、剛性と軽さのバランスのとれたスポークホイールを選ぶといいだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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