「抗菌」は菌を減らすのではなく増やさないこと!
これらの違いはもちろんあって、まず用語の意味を解説すると以下となる。
<菌を殺す(殺菌)>
・減菌→完全
・消毒→ある程度
<殺さない>
・抗菌→増殖を防ぐ
・除菌→取り除く
つまり抗菌というのは菌を殺すのではなく、現状よりも増やさないという意味で、効果的には薄いということになる。
もともとは減菌などすべてを含めて抗菌だったのが、抗菌グッズが増えたことを受けて1998年に「抗菌とは表面の細菌の増殖を抑える」という通産省(現在は経済産業省)による発表があり、現在のような解釈になっている。
除菌もウエットティッシュや洗剤の業界団体による「除菌効果がないものに比べると減らすことができる」という解釈だったりと、けっこう曖昧だ。
アルコールに関しては殺菌効果があるので、クルマで気になる場所を拭くのは効果がある(樹脂などがシミになる場合あり)。またお手軽な消毒剤として注目なのが、中性洗剤をぬるま湯に0.5から1パーセント程度の濃度に混ぜたもの。洗剤に含まれる界面活性剤の効果によって消毒することができる。
自家用車の場合は不特定多数の人が乗るというのはほとんどないだろうが、抗菌の意味などは知っておいたほうがいいだろう。