個人間カーシェアはレンタルではなく車両維持費をシェアしている
では、「わ」と「れ」以外のレンタカーは存在するのか、というと答えはノーだ。そもそもレンタカーとして対価を得てクルマを貸し渡す行為をするためには、貸渡自動車として登録しなければならず、車検証の末尾に【貸渡】という文字が追加される。
そして貸渡自動車として登録されたクルマには必ず「わ」か「れ」のひらがなのナンバーが払い出されるようになっているのである。そのため、レンタカーだけではなく、カーシェアリングサービスの車両も同じく「わ」か「れ」のナンバーとなっているのだ。
そんななか、唯一合法的かつ「わ」や「れ」ナンバーでない車両をレンタルすることができるのが、個人間カーシェアリングサービスである。実は現状、個人間カーシェアリングサービスに対する明確な法律が存在しておらず、多くの個人間カーシェアリングサービスでは“個人間での自家用車の共同使用契約”という形を取っている。
つまり、車両を貸し出して対価を得ているのではなく、1台の車両を共同使用してその維持費を使う人たちでシェアするという形になっている。そのため、正確にはかかる費用は“レンタル代”ではなく、“車両維持費のシェア分”というわけなのだ。