【情報が多すぎてわからない!】今どきのクルマのメーターの使い方とは (2/2ページ)

ワーニングランプの位置は事前にチェックしておく

 レーシングマシンであっても基本的にはワーニング表示として、ドライバーの集中力を削がないような工夫がされています。公道でも集中して運転したほうがいいのは当然です。多くのデータを表示するとマニアックで面白いのは否定しませんが、メーターを凝視してしまうのは安全運転からいうと褒められたものではありません。

 スピード表示にしても、それなりに慣れたドライバーであれば風景の流れる速度でおおよそのスピード感はわかるでしょうから、その確認といった程度でチラ見するのがスピードメーターの正しい使い方といえます。安全運転のためにメーターを凝視して、周囲の確認を怠ってしまうのは本末転倒です。

 フロントウインドウの先にある景色とメーター表示では眼がピントを合わせる位置も変わってきます。メーターはそれ単独で見るというよりも、前方を見ながらメーターも視界に入れておいて、針の位置やデジタル表示を同時に見ることで速度を確認するといった風に利用できるのが理想的といえます。

 そのとき、頭のどこかに置いておきたいのはワーニングランプの点灯です。ワーニングランプがどのあたりにレイアウトされているのかをイメージしておけば、あとはそこに赤や黄色のランプが点灯したときに速度を落として、ランプを注視すればいいだけです。

 自分では対処できないようなランプが点いてしまった場合は、安全な場所に停車して、電話などで連絡するなり、レスキューを呼ぶなりしたいものです。いずれにしてもワーニングランプが点いた状態で走るというのはトラブルをアクシデントに発展させてしまいます。

 スピード表示とワーニングランプだけに集中して、それ以外の表示は余裕のあるときに見るくらいの気持ちでいれば、いまどきの凝ったデザインのメーター表示でも混乱することなく、有効に利用することができるでしょう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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