【ある意味アルヴェルより豪華だけど買っても大丈夫? 】乗ってわかったトヨタ・グランエースを乗用で使う場合の注意点とは (1/2ページ)

選ぶべきグレードは6人乗りのプレミアム

 アジア向けハイエースをベースに、日本専用の上級送迎車として開発されたのがグランエースだ。グレードは、2/3列目席にアルヴェルのエグゼクティブパワーシートを4脚奢った3列6人乗りのプレミアムと、2列目席にアルヴェルのエグゼクティブパワーシート、3列目席にアルヴェルのリラックスキャプテンシート、3列目席に6:4分割チップアップシートの構成となる4列8人乗りのGがある。

 パワーユニットは共通で、2.8リッター直噴ディーゼルターボ、177馬力、46.1kg-m+6速AT(WLTCモード10.0km/L)。駆動方式はFR。最新の先進安全運転支援機能=トヨタセーフティセンスはもちろん、専用通信機標準装備によるコネクティッド機能、SOSコールまで用意しているあたりは、最新のアルヴェルと変わらない。

 ただし、乗用ミニバン、ファミリーミニバンとして使う場合は注意が必要だ。まず、選ぶべきグレードはプレミアム。これなら6人乗りにはなるものの、アルヴェル以上の全席の贅沢感、高級感、快適感、および足元スペースに余裕ある後席居住性が約束される。とくに3列目席の居住性に関しては、アルヴェルを大きく上まわるほどだ。

 しかも、2/3列目席のエグゼクティブパワーシートは、タフなハイエースベースによる基本骨格構造の違いと、シートレールの幅広化によって、アルヴェルよりもシート振動が低減されているという、意外なるメリットさえあるのだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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