もっともパワフルなのはキャリイ!
スズキ・キャリイ
2013年8月に登場した11代目モデルが現行型となるスズキ・キャリイトラック。まったくの余談となるが、車名は”キャリィ“ではなく、”キャリイ“となるのでお間違いなく。
そんなキャリイは、軽トラックとしては業界初となる56km/hオフセット衝突法規に対応したボディが魅力。また軽量化にも力を入れ、最軽量モデルで680kgという車両重量を実現している(ハイゼットは740kg、アクティは770kg)。
そして搭載されるエンジンも3車種のなかでは一番パワフルな37kW/63N・mというエンジンを搭載し、軽量なボディと相まって軽快な走りが魅力となっている。
ホンダ・アクティ
すでに2021年6月での販売終了が予定されているホンダ・アクティ。現行モデルは2009年12月に登場しており、3車種のなかでは一番の長寿モデルということになる。
アクティは軽トラックのなかでは唯一、エンジンをリヤの車軸の前に搭載するミッドシップレイアウトを採用しており、前席下にエンジンを搭載する他車に比べ、静音性や防熱性に優れるのはもちろん、駆動輪(後輪)へのトラクション性能も高いというメリットを持っている。
またリヤサスペンション形式もデファレンシャルをボディ側に固定し、バネ下重量を軽減したド・ディオン式を採用しており、メカにこだわるホンダらしい軽トラックとなっているのも魅力のひとつと言えるだろう。
軽自動車枠が決まっているため、荷台のサイズには大差ない3車種ではあるが、メカニズム的には各車違いがあるということがおわかりいただけただろうか。働く軽トラックとはいえ、やはり奥が深いものなのである。