高速道路のSA・PAで休憩するとき「ETCカード」は抜くべきか? (1/2ページ)

車上荒らしを避けるためには抜いたほうがいい

 いまや高速道路を走るのにETCは不可欠といえる存在。もはや料金所で一旦停止してお金をやり取りするという行為を忘れてしまったというドライバーも多いのではないでしょうか。そんなETCですが、NEXCOやカード会社は、走行前に車載器に確実にETCカードを挿し込み、クルマを降りるときには抜き取ることを推奨しています。

 SAなどでの施設では、NEXCOの推奨によって『SA・PAなどでお車から離れるさいには、抜き取って携行することをお勧めします』といったポスターを見かけることも少なくありません。はたしてETCカードは乗り降りのたびに抜くべきなのでしょうか。

 理想をいえば抜く方が安心です。いまどきのETC車載器はカードを挿したままエンジンを切ったり、ハイブリッドシステムを落としたりすると「カードが残っています」といったアナウンスをすることが多く、その注意喚起が逆にカードが挿しっぱなしであることを周囲に教えてしまうからです。車上荒らしを狙っている人物に、わざわざカードが残っていることを教えるのはナンセンスといえます。

 フロントウインドウやダッシュボード上にETC車載器を設置している場合は、のぞき込めばカードが挿さっているかどうか一目瞭然です。この場合も、カードを残していると車上荒らしを誘っている状態になってしまいます。一方で、グローブボックスやコンソールボックスの中に車載器をセットしているケースでは外からカードが挿さっているかどうか判別できません。車載器の設置場所でリスクは異なるといえます。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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