【日本のクルマはきれいすぎ!】欧米でも汚いクルマだらけの海外の洗車事情 (2/2ページ)

洗車専門店はあるものの仕上がりのレベルは低い

 では、海外ではどうやって洗車しているのか? まずは、ガソリンスタンドの洗車機について。

 日本の場合、ある程度の規模があるガソリンスタンドなら必ず、最新型洗車機が設置されているもの。ところが、欧米のガソリンスタンドでは、洗車機の設置比率は低く、設置してあっても少し前のモデルだったりする。

 その代わり、洗車専門店がある。その多くは70~80年代に創業したような古い施設。従業員は移民が多い。最近、アメリカでは新しい機器を導入する洗車専門店が徐々に増えているが、最後の拭き上げは、移民の従業員が大きなタオルでゴシゴシ。日本のサービス業の基準で見ると、洗車の仕上がりのレベルは低い。

 このほか、日本と同じように手持ちのジェット噴射方式の洗車施設があるが、設置している場所は、周囲の環境があまり良くないケースが目立つ。そのため、車内を長時間しっかり掃除する人は少ない。

 要するに、海外では洗車は、面倒な作業だから人任せ。または、短時間で簡単に、といった感覚が常識化している。こうした社会状況を踏まえて、洗車を使ったカスタマーサービスを通じて、ブランドイメージアップに成功したのが、アメリカのレクサスだ。

 地域によって若干の差があるようだが、レクサスでは新車を購入したあと、洗車だけでの来店は料金無料。待ち時間にWi-Fi環境が整ったゆったりスペースでコーヒーやクッキーの無料サービス。これが、顧客の来店頻度を上げ、修理や買い替え需要につながっている。海外の洗車事情、日本人感覚では想像できない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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