妥協することなくオープン専用チューニングを施す!
アストンマーティンは、力強いパフォーマンスを披露しながらも日常での利便性も併せ持ったヴァンテージに、爽快感あふれる走りを堪能できるロードスターを追加したと発表した。
クーペ譲りのパフォーマンスを秘めながら、オープン化に伴ってボディデザインは独自のものへ変更。Zパターンで折りたたむことができるファブリック製のトップを備え、電動ながら7秒以下で開閉することが可能。また、最大50km/hまで、走行中に開閉させることもできる。
スタックの高さが低いため、2段式の積載スペースへの影響を最小限に留めている。トランク容量は200Lで、フルサイズのゴルフバックと付属品を積載することが可能だ。
搭載するパワートレインは、510馬力/685N・mを発生させる4リッターV8ツインターボエンジン。ZF製8速ATを組み合わせることで、0-60mph(約97km/h)加速はわずか3.7秒という実力を誇る。ルーフを閉じた状態なら、最高速度は306km/hに達するという。
また、アダプティブ・ダンピング、ダイナミック・スタビリティ・コントロール、ダイナミック・トルクベクタリング、エレクトロニック・リヤ・デファレンシャルなどはクーペと共用し、洗練された最新のダイナミクス性能を受け継いでいる。リヤダンパー、アダプティブ・ダンピング・システム、ESPキャリブレーションは、オープンモデル専用に仕様変更が施されている。
加えて性能を存分に味わうことができる走行モード(Sport/Sport+/Track)も、公道からサーキットまで、高いパフォーマンスを存分に発揮できるようにロードスター専用チューニングされる。
アストンマーティンのチーフエンジニアであるマット・ベッカー氏は、「コンバーチブルはクーペと比較して、妥協を強いられるケースが多い。しかし、ヴァンテージロードスターは正確・俊敏・印象的なハンドリングダイナミクス、優れた直進安定性を組み合わせるという使命をもって、一切の妥協を排している」とコメントした。
メーカー希望小売価格は、ヴァンテージのベース価格は11万4850ポンド(1630万8700円/1ポンド142円で計算)に対し、ロードスターは12万6950ポンド(1802万6900円)。2020年第2四半期より納車が開始されるが、日本市場への具体的な導入時期は未定となっている。