開放感のある中央の「柱」がないクルマが流行
以前の日本車のドアには、マド枠のないサッシュレスタイプが多く採用されており、ドアを開いた時の形状がスッキリしていた。
とくに中央のピラー(ルーフを支える柱)まで省いた2ドア/4ドアハードトップボディは、前後のウインドウを開くと、ボディ側面が全開になるので独特の開放感を味わえる。ピラーレスハードトップは、まさにソフトトップのルーフをスチール製に置き換えたようなデザインだった。
ただしピラーレスハードトップは、ボディ剛性や強度を十分に確保できないため、クルマの進化と併せて採用車種が減っていった。近年は中央のピラーを備えたボディに、マド枠を取り去ったサッシュレスドアを組み合わせるパターンだったが、これも採用車種が減っている。