【購入時に選ばないと後戻りはできない!】装着すべきクルマのメーカーオプションTOP5 (2/2ページ)

ネガティブな面も知ってからオプション装着を検討すべし

3位 サンルーフ

 国産車では設定されているクルマは少数派だが、輸入車では割合に見かけるメーカーオプションが「サンルーフ」。最近はガラス製でチルトしたり、スライド開閉したりするタイプが多い。また後席にも太陽光が降り注ぐよう大きめのガラスになっているケースもある。好きな人にとってはマストのメーカーオプションといえる。

 ルーフパネルをカットして取り付けるという構造を考えれば、生産時につけるしかないと思うだろうが、じつは後付けできるサンルーフのキットといったアイテムも見つけることができる。後付けでも機能的にはそん色ないのだが、唯一のネガはルーフパネルを切ってしまうため、中古車の評価においてマイナスとなってしまう点。メーカーオプションで生産時からついていればまったく問題にならないサンルーフだが、後付けではリセールバリューを下げてしまうこともある。

 メーカー設定のないモデルで、どうしてもつけたいというのであればサンルーフの後付けも悪くないが、もともとメーカーオプションとして設定されているのなら、新車購入時につけてしまうのが吉だ。

4位 電子制御サスペンション

 いまや多くのスポーツカーに電子制御サスペンションが設定されている。標準装備されているケースもあれば、メーカーオプションのスポーツパッケージとして用意されているケースもある。そのほか快適性が重視される高級サルーンや悪路走破性と舗装路での安定性の両立を求められるSUVなどでも採用例は多い。

 メーカーオプションで用意されている電子制御サスペンションは非常にレベルが高く、快適性とスポーツ性をバランスしているものが多い。またロールなどの挙動にあわせて四輪の減衰力を独立して制御するようなシステムを備えていることもあって、チューニングでは追いつけないようなレベルの走りを味わわせてくれることも珍しくない。

 ただし、スポーツカーを購入して、将来的にはアフターパーツのサスペンションに変えることを決めているのであれば電子制御サスペンションをメーカーオプションで選ぶのは避けておきたい。なぜなら、電子制御サスペンションを外してしまうと車両側にはエラー信号が送られ、なんらかのコーションが点きっぱなしになってしまうことが多いからだ。現在の車検ではコーションランプの点灯はNGなので、疑似信号などを送ってコーションを消す必要がある。最初から純正サスペンションを外す予定であれば、電子制御サスペンションを選ぶと余計な手間(コスト)を増やすことになってしまうので注意したい。

5位 本革シート

 最後に紹介するのが本革シート。これも好きな人は本当に好きでメーカーオプションとして設定されていなかったら、張り替えてしまうことも辞さないというくらいの人気オプションだ。なにしろ室内がゴージャスになるし、手触りも抜群。

 ただし、本革シートを日常的に使ったことがないユーザーは、そのネガティブな面も知っておきたい。ひとつには滑りやすいという欠点がある。シートは体を支えるのが本来の役割であるからホールド性に劣るというのはいただけない。形状やクッションの設計によって工夫されているので、本革シートのオプションを選ぶのであれば実際に試乗してから選ぶといいだろう。

 また冬場など本革シートはひんやりと感じることも多い。シートヒーターのオプションが用意されていて、選べるのであればセットでつけておくといいだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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