輸入車だけど嫌味なし! クルマ好きが悶絶する「ツウな」輸入車5選 (2/2ページ)

欧州生まれの高性能車の実力を存分に味わえる!

3)アバルト595

 欧州の高性能車は素晴らしいのはわかるけど値段が高すぎて無理、という不満を劇的に解消してくれるのがアバルト。いうほど速くはないがエンジンとシフトのフィーリングは超絶に気持ち良く、ひたすら無駄なシフトチェンジに明け暮れてしまうほどの快感が得られる。

 サスペンションは硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な塩梅で、もちろん山道でも楽しいが、高速ダイナミクス性能の高さは超特筆レベルにあり、欧州の高性能車の実力に感銘を受けることだろう。ベースとなっているフィアット500の美点は損なわれていないのでクルマに詳しくない層へのウケ度も高く、また古さを感じさせることもない。この内容と乗り味で300万円は激安。MTは左ハンドルが選べるのもツウっぽい。

4)フォルクスワーゲン・パサート TSI Eleganceline

 メルセデスCクラスやBMW3シリーズなど、欧州セダン/ワゴン好きのベンチマーク車の高級路線化が進む中、相対的にパサートの質実剛健ぶりが際立つようになってきた。パサートも欧州の競合車と同様にボディサイズはデカく豪華になったが、それでもTSI Elegancelineは約400万円で輸入車のセダンとしては安く、過剰なモノがつかない清々しさは健在。

 内外装の質感や動的質感も申し分なく、大柄なボディを持て余さない1.4リッターターボエンジンも不満は皆無。乗れば乗るほど良いセダンであることが心身に染みる心地良さがある。十分以上に立派な高級車に見える一方、「高級外車を乗り回す輩」という悪意を抱かれることもない。運転支援系の装備も抜かりなく、極めて万能性が高い一台だ。

5)シボレー・カマロ またはコロラド(並行輸入車)

 クルマのマニアたちから一目置かれる度が意外と高いアメ車。正規輸入モノでも良いが、あえて並行輸入のレア車やレアグレードを狙うとなおマニアックだ。たとえばシボレー・カマロでは4気筒の2リッター搭載車の素グレードLSなら380万円ほどで正規モノより100万円以上安く、しかも6速MTが選べる。

 今のアメ車は昔と違って現地仕様車でも日本で乗りやすい装備や仕様となっており、機械的信頼性も高いのでリスクは少ない。並行輸入車を扱い慣れている業者は少なくなく、また悪徳業者はほぼ淘汰された点も安心材料となる。北米では標準サイズのピックアップトラック、シボレー・コロラドは日本では威風堂々とした巨体で迫力満点。300万円台のクルマとは思えぬバリュー感が楽しめる。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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