e-POWER+プロパイロットはまだ強烈な競争力をもつ
カギを握るのは、やはりe-POWERだ。
日本自動車販売連合会の調べでは、e-POWERを搭載するノートは、2019年1〜12月期でプリウスに次いで販売台数2位となった。e-Power導入時のような販売絶好調とはいかないまでも、確実な数を売っている。日産にとっての売れ筋、セレナもe-POWER導入が追い風となってきた。
e-POWERの神通力が、キックスへの購買促進意欲となることは間違いない。そこに、プロパイロットがバックアップするというのが最近の日産車パッケージの王道となる。
ここ数年、日本市場での新車導入がまったくなかった日産にとって、まずはコンパクトSUV分野を、日産らしいクルマで埋めることが先決。これは、長年の日産ユーザーに対して、また当然、全国の日産ディーラーに対する礼儀である。
その上で、日本市場におけるコンパクトSUVユーザーの実際の声をしっかり聞くことで、日本市場でのさらなる戦闘力を踏まえたワールドカーとしての、次期キックス開発を進めることになるだろう。