自分の足に合ったフラットな軽い靴などが適している
ハイヒールや下駄、踵がホールドされないサンダル、厚底靴などを履いてクルマを運転すると、「安全運転義務違反」として取り締まりの対象となる場合があるのはご存じの通り。
では逆に運転に適した靴というのは、どんな靴だろうか? いくつか条件を上げてみよう。
◆フィット感がいい靴
歩く場合ももちろんだが、クルマのペダル操作は繊細さが求められるので、まず自分の足にフィットした靴であることが一番重要。大き過ぎず、小さ過ぎず、窮屈ではなく、足が靴の中で遊ばない、操作性のいい靴が理想。
◆ソールが滑りにくい靴
正確なペダル操作を行うには、ソール(靴底)が滑りにくい素材でできている方が安心・安全。革靴などでソールが真っ平らのものは、雨の日など滑りやすくて不安かも……。
レーシングシューズやドライビングシューズは、ソールのゴムがカカトの後ろ側まで回り込んできているという特徴もある。ペダル操作は、踵を床につけたまま行うのが基本なので、こうした心配りはうれしいところ。
◆ソールの段差が少なく、フラットな靴
ソールはフラットの方が、ペダルに引っかかるなどのリスクが小さい。
◆軽い靴
ドライバーは運転中、ペダルを何度も踏んだり戻したりするので、靴自体の重量が軽くイナーシャ(慣性)の小さい、軽い靴がおすすめ。
◆アッパーが柔らかい素材で、足首まわりの自由度が高い靴
靴が固いと無駄に力みやすくなるので、アッパーの素材は硬くないほうがいい。
◆通気性のいい靴
長時間運転するなら通気性がよく、蒸れない靴が快適。
◆靴の幅が広すぎないもの
幅広の靴を履いて、ペダルに干渉することを気にするのもしんどいので、靴幅はどちらかというと細目がおすすめ。
◆靴底が厚みはそこそこあって、クッション性のいい靴
アクセルはともかく、ブレーキペダルやクラッチペダルを踏むには、けっこうな踏力が必要。力強く、何度でも踏めるように、靴底にはある程度のクッション性がある方が望ましい。レーシングシューズのように、薄い靴底の靴は、公道で運転するのにはあまり向いていない……。