ベース車の良さを感じつつスポーティな走りが楽しめるモデルも!
3)日産ノートNISMO S
「NISMOのDNAを全身に宿したハイスペックモデル」との謳い文句は誇張ではない。ポテンザS007を履きこなすシャーシ性能は、レーシングドライバーによるサーキットアタックにも応えられるポテンシャルを備えている。
サスペンションのメンバーやトンネルステーなどボディの各部は補剛パーツで強化され、剛性感に富んだステアリングフィールなどはベース車のノートとはまったく別モノの仕上がり。エンジンも圧縮比を高めた専用チューンで、パワー感、サウンドとも文句なし。あらためて注目する価値のあるコンパクトスポーツだ。
4)ホンダ・フィットRS(6速MT)
「RS」と名がつくものの、スポーツ仕立ては主に内外装の雰囲気のみ。エンジンやサスペンションなどに特別なチューニングが施されているわけではないが、注目は6速MTが選べるということ。MTで乗ると驚くほどスポーティに感じるエンジンをはじめ、現行型フィットそのものの素の出来の良さが堪能できる。
しかもMTでも運転支援システムのHonda SENSINGが装備され、自動クルコンもしっかり使えるところが素晴らしい。誤発進抑制機能だけは省かれるが、MTには必要ない機能なので問題ない。
5)SUBARU BRZ Rカスタマイズパッケージ
本格派スポーツカー、BRZに用意される最廉価グレード。競技用ベースのスパルタンな仕様ではなく、ただ装備を簡素化したグレードで、その名のとおりユーザーがカスタマイズすることを前提としている。しかし、スチールホイールを履く以外に取り立てて安っぽいと感じる部分はなく、走行性能面に手抜かりはないので、このまま乗っても全然OK。水平対向エンジンならではの低重心感がもたらす旋回フィールの気持ち良さをはじめとする、SUBARU車史上最高のハンドリングが存分に味わい尽くせる。トヨタの86には同様のグレードがなくなってしまった。