ハンドメイドがゆえに高額にならざるを得なかった
2)光岡デビルマン オロチ 1968万円
メーカー自ら「ファッションスーパーカー」と名乗るとおり、ハイパフォーマンスな動力性能ではなく、スーパーカーらしいルックスを楽しむために誕生した光岡オロチ。もともと1000万円級の車両ではあるが、アニメ「デビルマンクライベイビー」とコラボしたデビルマン オロチは倍近いプライスタグを掲げていたのだ。
劇中に登場する飛鳥了の愛車としてオロチが登場することで生まれた限定1台のこのモデルは、同作品のアートディレクションを手掛ける阿閉高尚氏と、オロチのデザイナー青木孝憲氏が、共同で手掛けた世界にたった一台のプレミアカーだが、中古車がベースとなっている。過去にはエヴァンゲリオン オロチが1600万円で登場していたが、こちらはそれを上まわる価格だったのだ。
3)トヨタ・クラシック 817万円
1996年にトヨタの市販車生産60周年を記念し、トヨダ・AA型乗用車をモチーフに100台限定で販売されたトヨタ・クラシック。生産工程のほとんどが手作業と言われており、そうなるとこの価格もやむを得ないと言えるかもしれない。
しかし、この車両のベースとなったのは、働くクルマとして有名なピックアップトラックのハイラックス(ダブルキャブ仕様)であり、優雅な見た目とは裏腹に乗り心地はどちらかというとトラック寄り。なにも乗り味も当時に近づけなくてもいいのに……と思ってしまうが、ここまで大掛かりな外装の変更をするにはフレーム式のピックアップトラックをベースにするしかなかったというのが真相のようだ。