【雪は溶けるがクルマは腐食!】「融雪剤」がクルマに与える悪影響とその対策 (2/2ページ)

防錆ワックスを下まわりに吹いておくのも手!

 最近では無塩の融雪剤というのもあるが、普及していないため、塩化系の融雪剤を使わざるを得ないという事情もあるし、安全確保に効果があるのも事実。それだけにうまく付き合っていくしかないが、対策としては定期的に下まわりを洗浄すること。

 ホースを使って、サスペンションも含めた下まわり全体に水をかけたり、洗車機の下まわりオプションを利用するのもいい。とにかく、できるだけこまめに塩分を除去するのが鉄則となる。

 さらに予防という点では、防錆ワックスを下まわりに吹いておくのも手だ。欧州車では北欧での使用も考えて以前から施工されていたが、強固な被膜で塩害から守ってくれる効果がある。日本でも下まわりの防錆などで検索すると施工してくれるショップが見つかるはずだ。

 最近は寒冷地仕様を別途設定することは減っていて、もともとのボディが高い防錆力を確保するようにはなっているが、融雪剤が常にかかり続けることに対しては完璧でないのは事実。防錆処理は少々費用がかかるが、目が飛び出るほど高い訳でもない。気になるようなら、ぜひ施工しておいたほうがいいだろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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