上質感ある内装や専用装備を多数取り入れた限定モデルもある
3)トヨタ・アバロン・コーチエディション
続いては、国産車でもありました、トヨタ・アバロン・コーチエディションです。北米市場がメインだったモデルなので、あまり馴染みがないかもしれませんが、1995年から1999年まで販売されていた上質なセダンです。
そのアバロンとコーチがコラボした特別仕様車で、外観はフロントフェンダーに「COACH」のエンブレムが付いているくらいなのですが、ドアを開けるとビックリ。革製品を得意とするコーチが手がけたオールレザーのシートがとてもゴージャスなんです。
当時日本はバブル絶頂ですが、そんな雰囲気が今でも香ってくるようですね。たっぷりとしたクッションのシートは、お金持ちの家のソファみたいです。そしてフロアマットは、メンズのバッグなどに今でもデザインされているコーチストライプがあしらわれています。なかなかの年代モノになってきましたが、スピードなど気にせず、ゆったりと乗れるセダンかもしれないですね。
4)スバル・インプレッサ BEAMS EDITION
さて、お次はブランドではないですが、一流セレクトショップとのコラボモデル。スバル・インプレッサ BEAMS EDITIONです。日本を代表するセレクトショップであるBEAMSが内外装のデザインなどを監修したモデルで、2007年に発売されました。アクティブオレンジパールやブリリアントブラウンパール、スティールシルバーメタリックの3色の専用ボディカラーが用意され、なかでもBEAMSのブランドカラーでもあるオレンジは、立体感をなくしたマットにこだわった、ほかにはない色味が素敵。
インテリアにはBEAMSオリジナルの本革シートが採用されて、アイボリー×ブラウンのコーディネートがとてもモダンでオシャレです。外観でも、プレジェクターロービームやアルミホイールが特別装備となっていて、フロントフェンダーにBEAMSの専用エンブレムも。まさにひと味違う、とてもゴージャスなインプレッサでした。
5)シトロエンC3 エルメス特別仕様車
では最後に、とっておきのゴージャスな1台を。フランスの一流ブランド、エルメスが内装を手がけた、シトロエン・C3 エルメス特別仕様車です。これは2003年に公開された、世界に1台しかないクルマ。その年の東京モーターショーに出展されて、話題になりました。ボディカラーは専用色のルージュ・エルメスで、その艶やかさはセクシーと言えるほど。内装ではシートはもちろん、ステアリングホイールからシフトノブカバー、ドアトリムやルームミラーまで、すべてエルメス社が選んだ最高品質の本革で覆われているというから、もうその贅沢さといったら!
熟練職人の手作業で入れられたというステッチワークが、上質感をさらにアップしています。そしてフロントシートの背もたれ部分に、さりげなく入るエルメスのロゴマーク。これ見よがしに入れないところがまた、本物のプレミアムですよね。こちらは2003年12月にオークションで販売され、その収益はすべて世界各地での医療支援の活動資金として活用されたとのこと。素晴らしいですね。
というわけで、見ているだけでもゴージャスな気持ちになってくるような、一流ブランドとコラボした特別仕様車たち。希少なクルマばかりなので、街中で見かけたら思わず拝んでしまいそう!? 2020年の幕開けですから、気分だけでもどんどんアゲて、今年もカーライフを楽しみましょう!