タイヤの銘柄が変わってもサイズが同じなら空気圧は変えない
空気入りタイヤは、1888年に獣医だったJ.B.ダンロップによって考案、実用化されたものだが、それ以来、空気入りタイヤは、空気圧が適正に保たれてはじめてタイヤとして機能できるものとなった。逆にいえば、空気圧が足りないタイヤはタイヤのカタチをしたただのゴムで、生きているタイヤとはいえないほど空気圧の影響は非常に大きい。
そのタイヤを活かすための正しい空気圧とは、車種ごとに自動車メーカーが指定している車両指定空気圧のことで、運転席側のドア付近に貼付されている空気圧表示シールの数字に合わせるのが基本(タイヤの空気圧は、自然漏れによって1ヶ月で約5~10%も低下するので、1カ月に一度、車両指定空気圧の0~+20kPaの範囲内で調整するのがマスト)。
それほど大事な空気圧だが、タイヤ交換をした場合はどうすればいいのか? じつはタイヤの銘柄が変わっても、タイヤサイズが同じなら、車両指定空気圧は基本的に変える必要がない。
問題はインチアップなどをして、タイヤサイズを変更した場合。タイヤサイズを変えた場合は、純正装着タイヤの負荷能力と同じになるように(下まわらないように)、新しいタイヤの空気圧を合わせるのが肝心。