デイズルークスは全車マイルドハイブリッド仕様になりそうだ
走行面でも、先代はターボが基本……と言えるほど、NAモデルの加速性能は鈍重だった。が、新型デイズでは日産が新開発したNAエンジンが搭載され、上位モデルには、リチウムイオンバッテリーがおごられるマイルドハイブリッドが加わっている(ターボも)。スーパーハイト系の重量増からすれば、新型デイズルークスは全車マイルドハイブリッド仕様になると予想できるのだ。
そのマイルドハイブリッド仕様のNAエンジンは、先代と別物のトルク、加速性能を備え、2名乗車ぐらいなら高速走行も楽々こなす実力だから、CVTの最終減速比を加速方向に持っていけば、スーパーハイト系の車重でも、街乗りメインなら十分に使いこなせると思われる。もちろん、ターボならフル乗車でも余裕たっぷりに走ってくれるはずである。
インテリアもデイズのセンスの良さからすれば、シートファブリックなどオシャレなファブリックが使われ、9インチの大画面インフォテイメントシステムと、メーター内には4.2インチのTFT液晶ディスプレーが採用されることになる。バックモニターが、デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター表示機能付)または、9インチディスプレーに表示できるのも、デイズ譲り。
ゼログラビティシートの新採用によって、長時間の運転、着座でも疲れにくくなることは、新型デイズで経験済み。デイズルークスの前席快適度が飛躍的に向上することは間違いないだろう。
新型デイズルークスへの期待はそれだけじゃない。デイズ同様に、日産自慢の高速道路同一車線運転支援技術のプロパイロットや、緊急通報オペレーターサービスのSOSコール(車載専用通信機器から緊急通報専門会社のオペレーターに接続)などを採用することになり、さらに、日産コネクトナビを装備すれば、超便利で安心なオペレーターサービスも利用でき、まさに常時、つながるクルマとして登場することになる。
新型デイズの安全装備を見れば、デイズルークスに軽自動車としてはぜいたくなサイド&カーテンエアバッグまでもが全グレードに装備されることも確かだろう。
つまり、下手なコンパクトカーより、先進運転支援システム、安全装備ともに進んでいるというわけだ。マイルドハイブリッドによって燃費性能が向上するのも必至で、街乗りから高速走行までをしっかりとこなすスーパーハイト系、インテリジェント&スモールモビリティの究極、と言っていいかもしれない。
王者N-BOX、2019年11月にN-BOXの販売台数を凌いだタントもうかうかしていられない、どころか、コンパクトカーも真っ青な注目の新型車なのである。新型デイズルークスのプロパイロットエディションは、まさにミニセレナというわけだ。