ならしを行うことで本来の性能を発揮させることができる
3)ショックアブソーバー
走れなくなることはないものの、消耗品のひとつとして、定期的に交換したいのがショックアブソーバーだ。乗り心地やハンドリングの初期化になる。構造的には内部にオイルが入っていて、ピストンやシールなど摺動部分もあるので、馴染ませることが大切だ。新車や交換から最初の100kmは抑え気味に走れば次第になじんできて、所定の性能が発揮させるようになる。
4)ブッシュ類
サスペンションのつなぎ目に付けられている、人間で言えばいわば関節の軟骨のようなものが、ゴムのブッシュだ。滑らかで、スムースな動きを確保する効果があって、ショックアブソーバー同様に交換すれば効果は体感できるほど。こちらもゴム製ということで、負荷によって次第に馴染んでいく。よほどのクルマ好きでないと今では交換しないだろうが、新車時からだと、ショックアブソーバー同様に100kmぐらいで馴染んでくる。
5)ボディ
ボディにならしが必要というと、まさかと思うかもしれないが、クルマのようにパネルを組み合わせて作られているものの場合、負荷がかかったすると、力が溜まってくるし、余分な力も抜けてくる。ドイツ車が2~3万kmで、しなやかさが出てくるというのは、このボディの馴染みも関係しているとされる。ただ、ならしとしての最適な方法はないので、普通に乗っているしかないのだが。