仮眠やナビの設定などによる利用はNG!
人によっては、メチャクチャ眠くて仮眠したい! ナビの設定がしたい! 急いで電話やメールをしたい! 尿意を催して……、というのも、やむを得ない事情だから、非常駐車帯に止めさせてくれ! と思うかもしれないが、これらは個人的な「非常時」に過ぎないので、非常駐車帯の利用はNGとなる。
また、事故や故障、ガス欠などでクルマを動かすことができなくなったときでも、非常駐車帯のすぐ脇を、100km/hに近い速度で他のクルマが走っているので、非常駐車帯にクルマを止めたときは、備え付けの非常電話や道路緊急ダイヤル『#9910』などで通報し、そこにクルマが止まっていることを知らせておくことが大事。
とくにパンクの修理などを高速道路の非常駐車帯で行うのは危険なので、必ずJAFなどの救援を呼ぶこと。同様に、タイヤチェーンを非常駐車帯で脱着するのも危険なので、チェーン規制区間に入る前に、SAやPAで余裕を持って装着すること。
高速道路で、クルマのトラブル以外の私的な非常時で停車したい場合で、SA・PAまで距離があるときは、直近のインターで降りてクルマを止めるのがベスト。
運転者自身が急病などの場合は、もちろん非常駐車帯を利用し救援を呼ぶのが正解だが、それ以外にクルマが物理的に動く限り、非常駐車帯を含む高速道路の本線にはクルマを止めないというのが鉄則だ。