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【90万人を対象とした調査により判明】高齢者がクルマで人身事故を起こす予兆は「ながらスマホ」運転にあった (1/2ページ)

【90万人を対象とした調査により判明】高齢者がクルマで人身事故を起こす予兆は「ながらスマホ」運転にあった

交通事総合分析センターの調査結果による

 ご存じのように2019年12月より「ながらスマホ」、「ながら運転」の罰則が強化されました。それだけスマホを手に保持しながらの運転は事故につながり危ないというわけです。そして、いわゆる「ながらスマホ」の違反で検挙されたことがある高齢ドライバーは人身事故を起こしやすいという研究結果があります。

 この研究について発表されたのはITARDA(公益財団法人 交通事総合分析センター)が、2019年10月24日に開催した「第22回 交通事故・調査分析 研究発表会」でのこと。齋藤達也研究員の発表した『高齢運転者の検挙違反・認知機能検査結果と交通事故』によって明らかとなりました。この研究自体は、高齢運転者の検挙違反、認知機能検査結果とその後の交通事故の関係性を調査することで、高齢者講習のブラッシュアップにつなげようというものでした。

 認知機能検査とは、75歳以上のドライバーが免許を更新するための高齢者講習の前に受ける認知症のスクリーニング検査のこと。認知症のおそれありが「第一分類」、認知機能の低下のおそれが「第二分類」、認知機能の心配なしが「第三分類」となっています。そして認知機能検査を受けた94万2737人を対象に検挙違反と人身事故発生の関係性を調査したというのが、このリポートの内容になります。なお、事故については主な原因となった第一当事者となったかどうかで判断されています。

 さて、調査結果として最初に発表されたのは、検挙違反歴の有無による人身事故を起こす確率の違いです。なお、違反歴は運転免許を更新する直近の2年前までを調査期間として、事故は免許を更新してから2年間の間に起こしたかどうかを調べています。

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